一昨日まで福岡出張中でしたが、今日は栃木県の宇都宮市にいます。

駅前でビールと餃子を食べながら、この記事を書いています。

福岡では豚骨ラーメンを食べ、宇都宮では餃子。

私のイマジネーションの貧困さを物語る食生活。

 

前回、福岡にきたときは、天神でもつ鍋を食べたり、

中洲の料理屋で活きた呼子のイカを食べたり、それなりに楽しんだのですが、

今回は余裕なしでした。

 

福岡では、廃棄物の処分場に破砕機や圧縮機、篩い機などを導入するにあたっての、

生活環境影響調査の打ち合わせをしてきました。

生活環境影響調査というのは、ある施設を作ることで、

どのような環境負荷がかかるのかを予測したり、測定したりする作業です。

ある程度以上の廃棄物処分業を営む場合の、ひとつの肝になる作業と言っても過言ではありません。

我々行政書士は、環境アセスメントを専門とするような企業と提携協力して進めていきます。

 

ところで、ほとんどのアセス屋さんは、ほとんどの行政書士よりも、

産業廃棄物処理業に関して深くて広い知識を持っています。

法律も、手続の流れも、行政書士よりも皆さんずっと詳しくて、

アセス屋さんと話をしていると、

「そもそも行政書士なんか要らんのじゃない?」

くらいの錯覚に陥ります。

(これは錯覚なのか…)

この辺りに、行政書士の専門性の限界があるんではないか、と危惧します。

 

それでも、行政書士法により、行政書士には業務独占があるので、

無資格のアセス業者が役所に出す書類を作ってたら、

「違法行為だ!!」と言えるかもしれません。

確かに法律はそうかもしれませんが、無知な行政書士よりもアセス屋さんの方が役に立つと言われれば、

行政書士法も行政書士も社会の害悪でしかなくなってきます。

既得権益に貪りつくような職業は、市場淘汰されるべきだと私は信じていますので。

 

アセス業者よりも、行政書士は知識や経験で優位に立つしか、

この世界で生き残る方法はないように思います。

行政書士はアセス屋さんにはなれませんし、アセス屋さんも行政書士になりたいとは毛頭思わないでしょう。

しかし、行政書士がアセス屋さんと補完しあう知識を持っていれば、

行政書士とアセス屋さんのいい協力関係が作れて、

結果的に顧客価値に繋がっていくんじゃないかと私は感じています。

 

もしも、行政書士業界が、行政書士法を頼りに手続業務の独占を主張しだしたら、

行政書士という職業や資格が、社会に迷惑な存在になるんじゃないだろうか…

そう言われないように、行政書士は、業務に精通しないといけないわけです。

全く役に立たない人が、「私には国家資格がある」と言われても、仕事なんか頼めないです。

 

市場で、選ばれる仕事を。

 

(河野)