ここ数年、私は月に1回以上、東京に来ています。

今月は2回、月の6日程度、首都圏で過ごしています。

今は、新宿のルノアールでコーヒーを飲みながら、この記事を書いています。

 

首都圏以外の方は、ルノアールと言われてもピンとこないかもしれませんが、

都内にたくさんある喫茶店です。

ドトールよりもずっと値段が高く、スタバよりもお洒落度は格段に低い、

まるで昔からあるおじさんのマスターが個人でやってるような、

味のある雰囲気の喫茶店。

 

スタバよりも客の年齢層は相当高めで、女性客はかなり少な目。

私も、都内にいるときは、ルノアールでPC広げて、

おじさん達に混ざってコーヒー飲んでいます。

落ち着いた雰囲気で、ゆっくりできます。

 

当事務所では、日本全国の産廃業許可申請を代行していますが、

私がここ数年、特に首都圏に力を入れている理由について書いてみます。

日本の企業の本社機能は、圧倒的に首都圏に集中しています。

その本社経由で、産業廃棄物処理業の許可申請事務を一括受注するため。

 

広島に事務所を構える当事務所は、

首都圏の本社機能に対応できるサービスを提供するには、

これまで立地的に不利だったのかもしれません。

私自身は、東京から遠い広島の事務所だからといって、

当事務所が提供するサービスが他社より落ちるということはないと思ってきました。

しかし、見積もりに至る前提で、どうしても遠方の事務所ということで、

その土俵に上がり損ねてきたように思えます。

 

首都圏の企業の許認可担当者は、都内の電車で行ける距離の事務所に、

なんとなく安心感を抱くことでしょう。

都心の事務所に市場で打ち勝つためには、

経験と実績を積みまくるしかないだろうと思い、

全国津々浦々、ひたすら産廃の許可申請をしてきました。

 

ここ数年は、当事務所の年間申請件数を認めていただいて、

やっと首都圏での見積もりの舞台に上がることができるようになりました。

そういった事情で、頻繁に首都圏を私はウロウロしています。

どうか、「一度、話だけでも」で結構ですので、会社に呼んでいただければと思います。

 

一度に30件とか50件とか、それ以上の許可申請になると、

日本全国に、対応ができる行政書士事務所がほとんどありません。

相見積もり以前に、不可能ということで、

ほとんどの事務所が見積もりの舞台から下りてしまいます。

当事務所は、納期のある同時申請100件超えの仕事でも、必ずお見積りいたします。

 

「許認可申請が予定に間に合わなかったときのリスク」は、

個人企業や零細法人ばかりで構成される行政書士事務所にとって高すぎで、

職業人生をかけた危険な一発勝負になってしまいます。

 

このリスクに、当事務所は挑戦しています。

廃棄物処理業の手続しか責任を持てませんので、そこに絞ってます。

あとは、大量の案件を遂行するのに、どうやってリスクを管理していくか。

まず、事務所に産廃処理業務を処理できる人員(従業員)を多く抱えないと、

大量案件には対応できません。

 

そして、この大量案件を捌くための方法論こそが、

決定的に重要であると私は考えています。

人も大事ですが、「人に何をさせるか」はもっと大事。

書類を作成しながら、方法論を語れる人はいないと私は感じています。

書類作成から一歩離れた観察者の眼で、その作業の一つ一つを傍観するうちに、

方法論が見えてきます。

 

私は事務所が忙しい時には、決して手伝いません。

手伝わずに、観察し、その忙しさから抜け出す方法論を考えています。

「根性論」で終わらせない事務所づくりが、私のテーマ。

 

大量の許可申請業務に忙殺される企業に対して、

新たな方法論を提案し、結果として顧客のコストカットにつなげていってもらいたい。

当事務所のサービスを、広く市場に選択してもらえるように、私は日々観察し続けています。

 

(河野)