日本を代表する落花生の産地といえば、千葉県。
千葉県の落花生の生産量は、全国の7割のシェアだそうです。
この落花生の生産に伴い排出される産業廃棄物が、
落花生の殻。
落花生の食品工場から排出される落花生の殻は、
産業廃棄物の「動植物性残さ」に該当すると思います。
居酒屋で出したピーナツの殻は、産業廃棄物ではなくて一般廃棄物です。
ところが最近、この廃棄していた落花生の殻を産業廃棄物ではなくて、
資源として再利用しようという試みがなされているそうです。
私も最近知ったのですが、
落花生の殻を洗浄し、加工して、なんと「枕」を生産するというのが始まったそうです。
この落花生枕が、インターネットでバカ売れしている模様。
廃棄物が資源に生まれ変わるわけですから、
きっとそこに素晴らしいアイディアと技術があったのでしょう。
そして、この手のリサイクルに付きまとう問題があります。
それは、市場性で販売できるかどうか。
たとえば、廃タイヤをリサイクルして消しゴムを作る技術があります。
現在はきっとリサイクル技術が進歩しているのでしょうけど、
廃タイヤをリサイクルした消しゴムが「MONO」と同品質、同価格なら問題ありません。
しかしタイヤ消しゴムが「MONO」の数倍の値段がして、
なおかつ「MONO」よりも品質が落ちる場合、
市場においてタイヤ消しゴムを買う消費者はまずいないでしょう。
リサイクルして製品を創り出しても、それが市場で売れなければ、
それは本当の意味のリサイクルにならないのです。
今回の「らっかせいまくら」はバカ売れですから、
市場で売れることで、リサイクルになっているということです。
私も枕に興味があったのですが、インターネットのサイト楽天市場では完売。
おそらく、落花生の殻をリサイクルし尽したせいで生産が間に合っていないわけではないでしょう。
落花生の殻の産廃としての排出量からすれば、
枕でリサイクルできているのは本当にごく一部だと思います。
もしかしたら、私たちの知らない落花生の殻の有効活用方法がまだ発見されてなくて、
それを見つけたら大ヒット商品を生み出せるのかもしれません。
(河野)