《よくある質問》

申請から許可までどのくらい時間がかかりますか?

 

《回答》

自治体によりバラバラですが、産業廃棄物収集運搬業(積替保管なし)の場合、

平均すると2カ月程度かかる場合が多いです。

 

《詳しい解説》

産業廃棄物処理業に限らず、あらゆる許可申請は、申請から許可まで一定の審査期間を要します。

申請を出して、許可証が出るまでには時間がかかるということです。

ここで実務上の問題が出てきます。

 

①収集運搬の仕事の見積もりが入った

②愛知県内で排出される産業廃棄物を岐阜県内に運搬するという仕事だ

③しかし、愛知県の産廃収集運搬業の許可しか持っていない

④今から慌てて岐阜県に許可申請をして、産廃業許可が出るのと、仕事の日はどっちが先か?

 

許可がないと出来ない仕事なので、結局許可が間に合わず、仕事を請けられないというケースを多く目にしてきました。

しかし、仕事があるのかないのかが分からない状態で産廃業の許可申請をすることも、

費用がかかるので、なかなかできることではありません。

 

早く許可が出てほしい、或は早く許可が出ないと困る、というケースは多く見受けられます。

では、産業廃棄物収集運搬業(積換保管を行わない)の場合、申請後どのくらいの期間で許可が出るのでしょうか。

よく聞かれる質問ですが、「自治体ごとにバラバラだ」と言うしかありません。

 

少し早く許可を出すために使う特殊な方法が、先行許可制度の利用です。

ある県の許可を持っている業者が、他県の許可を追加して取得する際に、他県の許可証を利用して産廃業許可申請をする制度です。

先行許可制度は、利用できる自治体と、利用できない自治体があります。

また、先行許可制度を使う際に複雑で特殊な条件を課す自治体もあり、

ときどきとても面倒なことになります。

○○県の許可証は先行許可証として使用可能だが、○○県の許可証は先行許可証としては利用できない、などなど。

 

それから、先行許可制度を利用した申請をしても、「審査期間は全く短縮されない」という自治体もあります。

この場合、先行許可制度を使うことは、一部の添付書類の省略程度の意味しか持たなくなります。

 

自治体ごとに許可が出るまでの期間はバラバラだ、と書きましたが、

平均すると2か月で許可が出る自治体が多いようです。

最も最短で許可が出たのは、2週間でした。

最も審査時間がかかったのは、4カ月。

このときは、申請から補正一切なしで4か月です。

申請が集中したため、役所の審査が大変混んでいたそうです。

東京都はいつも審査が立て込んでいるようで、2015年の当事務所の申請実績では、

許可が出るまでに平均3カ月かかっています。

 

当事務所にご依頼いただく場合、いつまでに許可が要るのかを事前に確認しています。

期待に添えるように最大限、努力してます。

 

(河野)