産業廃棄物処理業の許可申請に関する講習会(新規)を受講し、無事に修了証が届きました。

私はこれまでずっと産業廃棄物に関する知識を、役所とのやり取りや、収集運搬、処分の現場に足を運び、

学んできました。

さすがに、8年もやってますので、産廃の講習会くらいは、まぁ余裕だろうと思ってました。

ところが、いざ試験を受けてみると、なかなか緊張しました。

高い合格率の割には、そう簡単には見えない問題文でした。

 

産廃の講習会を受講した方のうち、合格率は9割を超える、とのことです。

ところが、現実には不合格になる方もいます。

私はこれまで、不合格になった方ともかなりの人数お話しさせていただきました。

私が彼らと喋ったことと、自身で産廃講習を受けて試験を受けてみたことを総括すると、以下のような傾向がみえてきます。

 

①不合格者の大多数は、「行政概論」という科目で不合格になっている

②実務経験の乏しい人、具体的には社長の息子さんなどで、契約の締結もしたことがなければマニフェストを見たこともない人は不合格になりやすい

 

講習に出てみれば、行政概論が一番イメージがわかない科目だと感じると思います。

新規の試験は2日間ですので、1日目の講習が終わり、家かホテルに帰ったら、その日は晩酌を控え、

教科書の行政概論のみを読み返すといいと思います。

2日目の科目も、内容は難しくないので、昼休みなども行政概論のみに絞って復習すればいいと思います。

 

実務経験の乏しい人は、産廃講習はかなり不利になります。

産廃の仕事から覚えてきた人は、産廃に関わる法律もすぐに理解できますが、

仕事を知らないと、用語の意味も抽象的にしか理解できません。

合格率は確かに高い試験ですが、たとえば高校生など産廃に全く関わりがない人が受講すると、

合格率はかなり低下すると思います。

 

とはいえ、諸事情により社長の息子さんや奥さんなどが産廃講習を受講しなければならないといったことは、あり得ます。

いきなり受講しても、不合格の可能性がありますので、

事前に産業廃棄物処分業・収集運搬業とは何かを一通り理解の上、受講するとよいかと思います。

大型書店には、廃棄物処理に関する本も売ってますので、まずは講習会の前に一読してはいかがでしょうか。

 

(河野)

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