はじめまして。吉島合同事務所の小野と申します。
普段は日本全国の積替保管、産業廃棄物処分業や施設設置許可等の施設系許可申請を担当しています。
2015年に私が執筆いたしました「試験対策テキスト」がご好評をいただいたため、
この度新たに「講習会試験対策講座」を開設することとなりました。
この「講習会試験対策講座」では、試験でよく出題されるポイントを取り上げ、
例題も交えつつわかりやすく解説していきたいと思います。
これから講習会を受講される方はもちろん、企業の廃棄物管理担当になられた方や
廃棄物処理手続を取り扱う行政書士の先生にも活用していただける内容となっております。
産廃講習会:修了試験とは?
さて、講習会を初めて受講される方は「一体どんな試験なの?」と不安に感じられるかと思います。
まずは、どのような試験が行われるかを簡単に説明していきたいと思います。
1. 修了試験とは?
講習会の最終日には理解度をチェックするための修了試験が行われます。
この修了試験に合格できなければ、産廃業の許可に必要な「修了証」を手に入れることはできません。
2. 修了試験の合格率は?
試験と聞いて気になるのは、やはり合格率だと思います。
まず、安心していただきたいのは、ほとんどの人が合格するということです。
公表はされていませんが、合格率は9割を超えると言われております。
3. 修了試験の出題科目は?
収集・運搬課程の新規講習では、
- ①行政概論 17問
- ②収集・運搬 5問
- ③業務管理 5問
- ④安全衛生管理 5問
- ⑤環境概論 3問
の合計35問出題されます。
収集・運搬課程の更新講習では、
①行政概論
⑤収集・運搬
の合計20問出題されます。
4. 修了試験の合格基準は?
収集・運搬課程の新規講習の場合、
- ①行政概論で12点以上
- ②③④⑤の4科目に0点がないこと
- ①~⑤の合計が25点以上
の3つの基準を満たしていることです。
収集・運搬課程の更新講習の場合、
- ①②の2科目の合計が14点以上
を満たしていることが必要です。
5. もし不合格になったら?
万が一試験に落ちてしまったら・・・
そんな場合でも、再試験のチャンスが2回与えられます(再試験、再々試験)。
再々試験も不合格になってしまったら、
その場合は講習会を再度受講しなければなりません。
6. 修了試験合格の秘訣は?
ほとんどの人が合格する試験といっても、「試験」と聞くと心配になる方も多いはずです。
確実に合格するにはどのような対策が必要になるのでしょうか。
まず第一に、講習をしっかりと聴くことです。
絶対に講習中に居眠りはしないでください。
というのも、講師が教科書の中から試験に出そうな重要な箇所を教えてくれるからです。
そのポイントを、1日目の講習後や昼休みに復習すればより安心でしょう。
また、試験科目の中で最も重要かつ難易度が高いものは、「行政概論」です。
教科書の「行政概論」の部分を重点的に読み込むことをお勧めします。
ただ、この「行政概論」は、産廃の仕事をされてきた方でないと、
非常にイメージしづらい科目でもあります。
そこで、ぜひ利用していただきたいのは、今回開設しました「講習会試験対策講座」です。
7. 「講習会試験対策講座」の活用法
この「講習会試験対策講座」では、仕事を知らないといまいち理解しにくい産廃業の用語を
実例を交えながらわかりやすく解説していきます。
事前に「講習会試験対策講座」を読むことで、講習会の内容の理解も自然に深まり、
必死に暗記せずとも試験に臨めるはずです。
また、「講習会試験対策講座」は試験対策に限らず、
これから産廃業に関わる方々にとって広く活用していただける内容になっております。