産廃業許可の講習会の合格基準と不合格通知、再試験を解説

※本記事は、2017年2月14日の記事を最新情報を基に2017年3月29日に更新したものです

産業廃棄物処理業の許可申請をするにあたって、必ず講習会受講が必要になります。

当サイトには、産廃の講習会に関する情報を求めて訪ねてくる方が非常に多いそうなので、

今日は講習会についての情報を書いてみます。

この記事の目次

  1. 産廃の講習の最後には効果測定の試験があり不合格になることもある
  2. 産廃講習会の科目と合格条件
  3. 修了証と不合格通知
  4. 不合格者には再修了試験の案内がある
  5. 再試験の受験料と年度またぎNG
  6. 再々試験まで不合格だったら

 

産廃の講習の最後には効果測定の試験があり不合格になることもある

なお、講習会の最後に効果測定として試験があります。

この試験のことが気になっている方が多いようですので、

今回の記事では、私がとっておきの情報を提供します。

 

本日のテーマは、

講習会の合格基準と、

産廃の講習に落ちたあとの流れはどうなるのか・・・

あまり考えたくないテーマではありますが、詳細に語ります。

 

 

産廃講習会の合格率は非常に高いが、ギリギリ合格者も一定数いる

まず、

講習会後の試験に落ちる人はかなり少ない=ほとんど合格する

ということを明記しておきます。

 

合格率に関する公式の統計を見たことはありませんが、

私がとある方に聞いたところ、

100人受講して95人程度合格する試験だ、ということでした。

 

不合格者が100人中5人程度ということなので、

講習会不合格についての情報はネット上にもほとんどありません。

 

とくに廃棄物に関する知識が全くない方が受講する場合、

不合格になるんじゃないかと不安になるかと思います。

不合格者はどの講習会にも毎回必ずいるでしょうし、

合格点すれすれの方は、おそらく100人中10人くらいはいると思います。

 

産廃講習会の科目と合格条件

まず、合格条件について。

普通産廃新規の講習の場合、試験科目と配点は以下の5科目です。

  • ①行政概論 17点
  • ②環境概論 3点
  • ③安全衛生管理 5点
  • ④業務管理 5点
  • ⑤収集・運搬 5点

合計35点

 

合格基準としては、

  1. ①行政概論で12点以上
  2. ②③④⑤の4科目に0点がないこと
  3. ①~⑤の合計が25点以上

の3つ全てをクリアしていることです。

 

修了証と不合格通知

合格した場合は、受講から2週間くらいで、

日本産業廃棄物処理振興センターから修了証が送られてきます。

 

一方、不合格だった場合、

日本産業廃棄物処理振興センターから送られてくるのは

(略)修了試験の結果について(通知)

という文書です。

 

通知には、修了の認定が得られなかった旨(つまり、不合格ということ)

に加えて、各科目の点数が記載されています。

 

不合格者には再修了試験の案内がある

そして、「再修了試験(2回目試験)の受験について」という再試験の案内が届きます。

再試験などというと、遠い昔、学生時代の記憶を思い出す方も多いかと思います。

この再試験は、年度末まで最大2回まで受講することができます。

 

なので、最初の試験と合算して3回連続不合格になると、修了資格を喪うことに。

本試験、再試験、再々試験まで、3回のチャンスがあります。

 

再試験を受験するには、再試験の案内に従い申し込みをした試験会場に行き、

そこで講習会を受講せずに、試験だけを受験してくることになります。

 

再試験の受験料と年度またぎNG

再試験には受験料がかかります。

収集運搬のみ、処分課程のみの受験は3,000円。

収集運搬と処分の両課程を同時に受験するには5000円。

再試験または再々試験に合格すると、晴れて修了証が送られてきます。

 

繰り返しになりますが、講習会の開催年度中に再試験を受講しなければ、

翌年度にまたがって再試験は受験できません。

 

再々試験まで不合格だったら

最後に、再々試験にも不合格だった場合はどうなるのかを。

3回落ちてしまった方は、新たに講習会を受講しなおさなければなりません。

3回落ちた方も、私は知っています。

 

講習会対策テキストの一般配布中止と講習会対策ページ開設

実は当事務所では、その方に合格していただくべく受験対策テキストを作成しました。

その方は、テキスト利用で無事合格!

 

2017年2月まで当事務所で無料配布させていただいていたこの講習会テキストですが、

2月末をもって無料一般公開終了とさせていただきました。

現在は、当事務所に手続きをご依頼いただいているお客様限定で、

無料配布をしております。

 

一般の方向けに、web上で講習会対策記事を目下執筆中です。

もちろん、無料公開です。

こちらのページを熟読していただければ、講習会の予習や再試験対策になりますので、

ぜひご利用ください。

 

講習会不合格記事は、当事務所でも人気テーマですので、

こちらもぜひお読みください。

産廃講習不合格後の流れと合格基準、再試験について

 

(河野)