昨日は福岡県内で2件の収集運搬の許可申請を終え、
新門司港発のフェリーに乗船し、今日は大阪入り。
そういえばフェリーには「産業廃棄物収集運搬船」との表記がありました。
本日、私は関西で合計4件の許可申請を予定しています。
私が九州から関西まで船で移動している間に、
別の職員は岡山県内に3件申請。
もう1人は事務所所在地の広島で2件申請。
他にも各地で4件の申請があり、今日一日で合計13件の申請と、
収集運搬業の許可申請が立て込んでいます。
私の目標としては、毎日10件くらいの件数の許可申請を継続したいところですが、
まだまだ力不足ですので、日々精進いたします。
たくさんのお仕事をご依頼いただくことと、
たくさんのお仕事を捌けるオフィス(という名の工場)作りこそが、
私の使命だと思っています。
私は産廃専門の行政書士として、申請書を作ったり許可申請に出向いていますが、
制度の建前としては、本来は会社の代表取締役が申請書を作成し、
許可申請に出向くようになっています。
「こんなことは、代書屋(行政書士のこと)に頼むべきだ」
最初からそうお考えの社長がいらっしゃることは、私ども行政書士の立場からすると、
とてもありがたいことです。
しかし、あくまでも制度の建前は、
会社が自分で申請すべきであって、行政書士の代理申請は例外です。
では、なぜ行政書士に代理申請を依頼するのか?
これまで多くの行政書士が、法律の(あるいは書類作成の)専門家であることをうたい、
市場における供給者としての価値を主張してきました。
私も廃棄物処理業に関しては専門家だと自負していますが、
行政書士が法律の専門家であるというのは、どうも疑わしい、と思っています。
というのも、最近私がお会いする経営者や許認可担当者の多くが、
大多数の行政書士よりも、法律や制度に詳しい。
許可件数の多い会社の担当者などは、その辺をかなり熟知しています。
少なくとも、行政書士の数段上。
そういった方に対して、
「我々は国家資格を持った法律の専門家ですよ」
などと言ってる人を見ると、なんとも寒々しさを感じるんです、私は。
業界の方の目線では、行政書士というのは滑稽な職業に映るのかもしれません。
先ほどの問い、「なぜ行政書士に代理申請を依頼するのか?」
私は、上記のような専門家アプローチに納得しきれていません。
インターネットが普及する前は、
行政書士が持っていた書式のひな型に価値があったという話もあります。
今では誰もが会社にいながら、書式も記載例も見ることができます。
それでも、行政書士に依頼をする理由。
それは、企業にとってその選択が、経済的に合理的でなければならないと、
私は信じています。
つまり、ただの外注、アウトソーシング。
東京から福岡まで荷物を運ぶことは誰にでもできますが、
荷物の輸送をヤマト運輸や佐川急便に依頼するのは、それが合理的だから。
ゴミを処分場に持ち込むことは誰にでもできますが、
それを収集運搬業者に依頼するのは、それが合理的だから。
行政書士が市場で提供するサービスも、そうでなければ市場淘汰されていくことでしょう。
私が日本全国の許可業者のもとへ赴き、
企業の許可の全ての管理を受注するとき、
同業の行政書士は、市場における「競合」とは私は見ていません。
私は、企業内で許認可を管理している担当者の「代替品」でありたいと思っています。
従来の行政書士事務所のあり方では、担当者の代替品にはなりえないでしょう。
企業内部での許可の管理には、専門知識が必要で、なおかつ責任が非常に重い。
多くの企業で、優秀な方が担当しています。
それに対して、許可を管理することは、企業の生産性は極めて低い。
優秀な人材を生産性の低い業務にとられることのないように、
当事務所を、御社の許認可管理の外注先として位置付けていただくことを願っています。
私は、「来てくれ」とお声がかかれば日本中どこへでも本当に行きますので、
ぜひお電話お待ちしております!
(河野)